以下のような緊急の悩みはありませんか?
・体調が悪くていつもなら出ている高音が出ない
今回は、一瞬で高音を出せるようになる場合もあるテクニックをまとめてみました。
いつも紹介させていただいているような喉のコントロール方法を習得するための時間がない緊急案件を持っている人向けに書いた記事です。
即効性はありますが、人によって効果の程度は異なります。
場合によっては、全く効果が出ない場合もありますので、その点に関してはご理解ください。
効果が出る確率が高い順に以下に紹介させていただきます。
即効性ボイトレ① しゃがむ
1つ目のボイトレ方法は「しゃがむ」という方法です。かなり有名な方法ですので、歌うのが好きな方はご存知かもしれません。
自分では出せない高音でもしゃがみながら音を出せば、1・2音くらい上げて出すことが出来ます。
これはしゃがむことで喉の緊張を若干和らげることが出来るからではないかと考えています。しゃがむことによって足を曲げることに意識が行きますよね?しゃがむことで高音が出る原因に関する研究結果は私は知らないのですが、この方法で高音が出しやすくなる方が多いという事実はあります。
私が教えてきた経験では、大体8割くらいの方に効果が出ています。
歌手の方で高音付近でしゃがむのは、その方の限界音域に差し掛かっていると考えてテレビを見てみると面白いですよ!
ずっとしゃがんだままでは効果はありませんので、ご注意ください。
即効性ボイトレ② 首・体を揺らす
高音を出しやすくするボイトレ方法の2つ目は、「首・体をゆらす」です。
これで高音を出しやすくなる理由は、首・体から力が抜けやすくなるからです。
緊張で体が固まってきたことを自覚した際に使うのもいいかと思います。
高音が出なくなる原因で最も多いのは、力を入れすぎて声帯が振動しにくくなっていることです。
自分で思っている以上に力が入っていることが多いので、高音が苦手な方は積極的に使用してみて下さい。
即効性ボイトレ③ リップロール
3つ目のボイトレ方法は、「リップロール」です。
これは声帯の力み・緊張をほぐすための方法です。
声帯はとても敏感なので、緊張などにより一旦固まってしまうと固まり続ける傾向があります。
そのため、リップロールで声帯の緊張をほぐすのも高音を出すためにはとても大切になります。
トッププロの歌手の方も歌の本番前にほぼ確実に実施しているほど信頼性の高い方法です。
喉の操縦が効きにくくなってきたり、喉に何かしらの違和感を感じた際に試してみるのもいい方法かと思います。
また、「首・体を揺らす」と組み合わせて、首を振りながらリップロールをやるというのもいい方法です。
即効性ボイトレ④ ガムを噛む
4つ目に紹介するボイトレ方法は、「ガムを噛む」です。
IPC VOICE STUDIOの代表であるボイストレーナーのAKIRAさんも推奨されております。
Amazonや楽天でボイトレの本を検索すると、以下のような本を見たことがあるかと思いますが、その著者の方です。
初歩的なものから応用的なボイトレ方法まで記載されていますので、とても評価の高い人気商品になっています。
2021年頃に上記のボイトレ本の次の本が発売されましたので、以下に掲載しておきます。
さて、「ガムを噛むこと」により声にどういう効果があるかの詳細は解明されていませんので、上記で紹介した本には記載されていません。
しかし、AKIRAさんが何名もの生徒に試してもらってみたところ効果がある方が多数いらっしゃったみたいで、AKIRAさんもTwitterで以下のように発信されています。
ガムを噛むことには唾液の分泌以外にもメリットがあります。どういう噛み方をするかによっても変わりますが、食物を噛む「咀嚼(そしゃく)」は一般的に舌の筋肉の運動になるので、舌が関わる共鳴腔の部分を動かしやすくなります。(27/39)#ボイトレ #乾燥 #保湿 #発声 #声帯
— ボイストレーナーAKIRA (@akirasensei123) December 4, 2020
AKIRA先生のブログにも記載されていますが、長く続けていると効果が出やすいとのことでした。
カラオケ大会など時期が決まっているイベントなどに関しては、少し前からガムを噛むことを習慣にすると良いかもしれませんね。
即効性ボイトレ⑤ 舌を出しながら発声する
5つ目のボイトレ方法は、舌に力が入りやすい人にオススメの方法です。
自分が舌に力が入りやすいかどうかを確認する方法を以下に紹介します。
手順1:鏡を見ながら舌をだらりと出す。
手順2:「あー」と言いながら、音程を上げていきます。
(※この際に、舌がピンと張ってくると舌に力が入っている証拠になります。)
この方法は、歌っている際に舌に力が入っているかを簡単に確認可能ですので、おすすめのボイトレ方法になります。
どうしても舌に力が入りがちという方は、まずは簡単に出せる音域で舌に力が入らないように練習してみて下さい。
その後に、音域を少しづつ上げていくのがおすすめのボイトレ練習方法です。
まとめ
私の周りで試してみて効果があったものを5つ紹介させていただきました。
どの方法も人によって相性があり、全く効果が出ない方から一瞬で効果が出る方まで様々です。
そのため、色んな方法を試してみて自分に合う方法を見つけることをおすすめします。
・ 即効性ボイトレ② 首・体を揺らす
・ 即効性ボイトレ③ リップロール
・ 即効性ボイトレ④ ガムを噛む
・ 即効性ボイトレ⑤ 舌を出しながら発声する