高校生でプログラミングを習得してアプリを開発したというニュースを見て、独学でプログラミングを習得しようと考えている方もいるかと思います。
しかし、不可能ではないですが、とても困難なことです。
今回は、高校生が独学でプログラミングを習得するには厳しい理由と習得する方法を紹介していきます。
高校生がプログラミングを独学で習得するのは無理な理由
数学や理科、国語などの科目は高校生の独学でも実力アップは十分に可能です。
それに対してプログラミングは、さまざまな点において単独で取り組むのは得策ではありません。
そのような教科とは根本的に異なる点が多くあるからです。
たとえば、プログラムに関する知識だけでなく、あらゆる素養が求められることも大きな理由となっています。
構文を覚えるだけなら、社会などの暗記科目よりもずっと簡単です。
それらと比べると圧倒的に分量は少ないので、記憶力が良い人なら数週間で網羅的に頭にインプットできます。
とはいえ、暗記しただけでは意味がないので注意しましょう。
プログラムに使う言語はあくまでもツールに過ぎません。
それを活用するには数学をはじめとした多くのノウハウが求められます。
そもそも暗記すること自体が必須ではありません。
覚えていたほうが作業しやすいのは確かですが、最初のうちは書籍やwebで調べながら取り組むのが一般的です。
玄人になってからも、いろいろな資料を参考にする点はかりません。
それに経験を積んでいくうちに、重要度の高いものは自然と覚えられます。
それゆえ、暗記を勉強の主体と考えている人は実力を伸ばすのが困難です。
高校生がプログラミング習得に必要な新たな能力
さまざまな素養のなかで必須とされているのが論理的な展開力です。
コードは多数の命令によって紡がれており、その途中で少しでも破綻したらエラーになってしまいます。
矛盾のないように構築することがポイントであり、そのためには頭の中でシミュレーションするだけの柔軟性も必須です。
実際はコーディングが終わってからテストしますが、そこまでにある程度のデバッグを先行して済ませなければなりません。
これを高校生が独学で身につけるのは容易ではないでしょう。
せいぜい書籍などを見て、コーディングの練習をするのが関の山です。
シンプルなものばかりなので、ほとんどエラーがないまま成功してしまいます。
そうなるとデバッグの力が一向に養われず、プログラマーとしての基礎を身につけられません。
だからといって、難解なテーマを選んで取り組むことも間違いです。
デバッグに追われて袋小路に入ってしまうと、プログラムの完成前にやめてしまう可能性が高いです。
重要なのは多数のエラーに直面したときのフォローです。
詳しい人が助言をすることで、どこを重点的に直すべきか判断できるようになります。
若い人をバカにする大人へ。若い人って僕ら大人より遥かに凄い子が多い。僕は28歳ですが、もはや古い人間。今の小学生〜高校生はバケモノ。スマホやPCを使いこなし、プログラミングができ、自分で稼ぐ子も居る。英語も話せる子が多い。このままでは置いてかれる。老害になりたく無いなら、常に努力。
— たつみん丨自動化のプロ (@shennronn_Drums) August 6, 2021
若い人をバカにする大人へ。若い人って僕ら大人より遥かに凄い子が多い。僕は28歳ですが、もはや古い人間。今の小学生〜高校生はバケモノ。スマホやPCを使いこなし、プログラミングができ、自分で稼ぐ子も居る。英語も話せる子が多い。このままでは置いてかれる。老害になりたく無いなら、常に努力。
— たつみん丨自動化のプロ (@shennronn_Drums) August 6, 2021
高校生でプログラミング習得には今の環境では難しい
そう言われても、周辺にそういう頼れる大人がいないというケースもあるでしょう。
プログラマーは需要の高い職長とはいえ、事務職や営業職と比べると圧倒的に少ないです。
仮に見つけたとしても、うまく教えられるとは限りません。
なぜなら大人たちの世代は、もともとパソコンに精通している人たちが多かったからです。
今のように便利なソフトやハードが潤沢に存在するわけではなく、パソコンを使いこなすにはその仕組みを詳しく理解する必要がありました。
そして、Basicなどの簡易な言語であれば、その過程で自然に学んだというパターンも多いです。
つまり、彼らは教えられて習得したのではなく、時間をかけた実践でノウハウを培ってきました。
ですから、プログラミングを学術的なものとして捉えておらず、どのような指導が適切なのか判断が難しいです。
先生に丁寧に教えてもらうことが当たり前になっている高校生は、非常に分かりづらいと感じることでしょう。
こういった事情があるため、周辺にプログラマーがいても、指導者になることを依頼するのは考え物です。
だからこそ今年プログラミングを始めた高校生が1ヶ月に2億円以上も稼ぐという快挙をやってのけた、ということを考えると学ぶものがありますね。
どのタイミングでどこにいるか、というのは労力に対するリターンを考える時に非常に重要。— deg.eth (@DEG_2020) September 30, 2021
だからこそ今年プログラミングを始めた高校生が1ヶ月に2億円以上も稼ぐという快挙をやってのけた、ということを考えると学ぶものがありますね。
どのタイミングでどこにいるか、というのは労力に対するリターンを考える時に非常に重要。— deg.eth (@DEG_2020) September 30, 2021
高校生がプログラミングを最短で習得するにはスクールに通うこと
ここでポイントになるのは、学校の先生のように教えてくれる人物の存在です。
指導の研修をしっかり受けて、プログラムと教育のスキルを併せ持つに至った講師がいます。
そういう講師を探せば、独学で勉強する場合と比べて飛躍的な成長を見込めるでしょう。
そう言われても、費用の面で困るから頼めないという人も珍しくありません。
専門学校に通うとなると大金がかかりますが、プログラミングスクールのなかには低料金のところも多いです。
特にオンライン形式のスクールの場合、月々の支払いは1万円以下の場合もあります。
実際に習ってみれば分かりますが、高校生が初歩的なことを学ぶ程度ならオンライン形式でも十分です。
パソコンも特別に高性能なものを用意する必要はなく、最低限の推奨スペックを満たしていれば問題はありません。
申し込むとすぐに開始できることもメリットの一つです。
コンパイラなどのダウンロードも支援してくれますし、勉強の開始までスムーズに進みます。
カリキュラムが体系化されているので、独学とは違って着実に上達していくこともポイントです。
配列やポインタといった初心者の山場も、プロならではの視点で分かりやすく説明してくれます。
もちろん質問も受け付けてくれるため、理解できなかった点を放置することになりません。
また、講義以外でも質問に返答してくれるサービスも見受けられます。
独学で失敗した高校生も、これらを活用することでステップアップが可能です。